ドル円とクロス円が上昇しています。
最近の値動きでは、値幅を出している相場になるでしょう。中でも、ポンド円のブレイクを見てみます。ポンド円は本日200pips以上の上昇幅です。レジスタンスラインをブレイクしましたが、ブレイクの予兆がわかれば、利幅が取れます。
まず4時間足を見てください。
平均足になります。ABと196.00円で反落していますから、ここがネックライン(レジスタンスライン)になるとわかります。Bは3日前です。安値を切り上げている上昇トレンドラインが引けますから、よくある三角もち合いと言えるでしょう。Cでブレイクが想定できますが、いろいろなパターンを想定しておくと良いです。やっかいなのがダマシです。
実際にどうなったか、15分足で見てみます。
昨日、一回ブレイクしてから反落しています。いわゆる、ダマシですね。こういったダマシは想定しておくと良いです。「日足では上ヒゲになる可能性がある」と認識しておけば難しくありません。下位足の15分足だけを見て、ブレイクしたと判断するのは時期尚早です。
日足を見てみます。
15分足でブレイクして反落すると、日足ではただの上ヒゲです。今回は正確には上ヒゲではありませんが、終値の誤差と言えるでしょう。こういう上ヒゲは、テクニカルではブレイクしきっていませんから、すぐにロングすると高値掴みになるので注意が必要です。日足で上ヒゲになるのではないか、と考えておけば良いでしょう。
大きなチャートパターンをブレイクするときは、一度ではブレイクせず二度目、三度目でようやくブレイク成功することが多いです。ブレイクを期待し、ネックラインに近づいたときにいつもロングしていると、毎回高値掴みになってしまいます。
では、実際にどういうブレイクだったのか、再び15分足を見てください。
昨日ブレイクに失敗し、ニューヨーク時間に下落しています。ただ、安値を切り下げることなく、絶好の押し目になりました。今日はネックラインをブレイクしてスタートしただけでなく、移動平均線もネックラインを上抜けている点が大きいでしょうか。丸印では、すでにパーフェクトオーダーで、25EMAと75EMAもネックラインを上抜けています。これに押し出される形でローソク足が上にはねています。
もちろんロンドンから急落する可能性もありますし、またダマシになる可能性もありました。しかし、上がる確率が高いチャートであることは確かでしょう。トレードは確率ですから、上昇する確率が高いポイントでエントリーすれば良いと思います。