チャート分析 PR

ドル円|ヘッド&ショルダーズ・ボトム

雇用統計で暴落したドル円ですが、ここまできたら反発するかな、というポイントもあっさり抜けていたので、見てみます。日足です。

4日連続で陰線で、金曜日が長いローソク足となっています。黄色の四角の箇所ですが、ヘッド&ショルダーズ・ボトムになっています。4時間足で見てみます。

Aの箇所だけ見ると、ネックラインになっています。しかし、左右両方にネックラインを伸ばしてみると、ショルダーのポイントが左右にあり、ショルダーラインにもなっています。つまり、

小さく見るとネックライン、
大きく見るとショルダーラインです。

また、Aはダブルボトムであり、ヘッドにもなります。時間が経過すると、チャートは役割が変化していくので見落とせません。現在は、ヘッド&ショルダーズ・ボトムを少し下抜けて、マーケットクローズしました。このショルダーラインは、さすがにタッチしないだろうな、という感じで雇用統計前に見ていましたが、あっさり抜けました。もう一つ、画像をご覧下さい。

同じく4時間足です。

ショルダーラインを下抜けただけでなく、2倍の値幅達成でも反発せずに、下抜けています。かなり下落の力が強いと思われます。さて、このあとどうなるかですが、Aのように、ヘッドになるかもしれません。その場合は、するっとショルダーラインより上にきます。

一度抜けたのにまた入り込んで、さらに上昇トレンドとなると強い上向きになります。下だと、105.50という安値を下抜け、104円台前半まで落ちやすくなります。長めの保有で逆張りの場合はロングしたくなりますが、まだ早そうですね。ファンダメンタルズが下向き、テクニカル的にも下向きです。日銀の追加緩和とFRBの利上げに焦点が当たり始めますが、今は両方の方向が一致しているので、下落の力が強いです。

日足、4時間足と見ましたが、この後は1時間足、15分足レベルで必ず小さいネックラインを作ってきますので、小さなネックラインを引いて相場を見ると反落するのか、上抜けるのか、判断しやすくなると思います。