私がトレードの基準としている時間軸は、15分足です。スキャルピングだと1分足を加える、デイトレードだと4時間足を加えています。デイトレードだとしても、なるべくその日のうちに手仕舞いするので、比較的短期売買の部類に入ります。
15分足だと、レンジのとき(パーフェクトオーダーになっていないとき)、トレードチャンスがないように見えます。たとえば、次のAのような個所です。
ローソク足が移動平均線に挟まれているので、ここはもみ合いです。しかし、どちらかにトレンドを出すのは間違いありません。その見極めをするには、15分足よりも下位足の1分足や5分足になります。より細かく見るという事です。
そして、15分足ではレンジでも、5分足では決め手となるS波動が出ていることがあります。上記チャートのもみ合いの時、5分足で見てみます。
5分足のAは、15分足のAと同じ箇所です。S波動になっていることが分かります。ネックラインは、次のようなダブルボトムがあるので、見つけやすいです。
ダブルボトムをつけて、ネックラインにぶつかったS波動です。15分足で単なるもみ合いとしか見ていないと、気付かきません。しかし、どこかしら値が走りはじめるポイントは存在します。
ここでエントリーしましょう、ということではありません。15分足はレンジですから、エントリーは難しいです。そうではなく、値が走りはじめたポイントを認識しておく事が重要です。
そうすると、ここを起点に値幅を取ったり、今後のネックラインになると予測できたりします。ブレイクした時のネックラインではなく、ブレイクすることになったネックラインという事です。
こうすると、より深いチャート分析ができます。
実は、ダブルボトムつけてネックラインでS波動は、グランビルの法則です。テクニカル分析は、いろいろな項目が混在しているので、なにが機能しているなんて分からないです。それでも、昨日書いたように値動きの法則のようなものはあるのでしょう。エントリーポイントを示唆するテクニカル分析はありませんが、相場の流れを示唆する法則はあります。
大局をつかむのは、絶対にやるべきですし、誰でもできます。そこからさらに掘り下げ、エントリーポイントを炙り出すのは、自分しかできないことです。
自分が納得できる根拠を、チャートから見つけるようにしてください。