チャート分析 PR

1分足のY波動

比較的穏やかな値動きでトレンド方向へ進む時はデイトレード、乱高下するときはスキャルピングにすることが多いです。昨日21:30の経済指標で動きました。最近の経済指標は、発表後の数分間は値が飛んだとしても、それで終わってしまいます。指標から数分後には、ボラティリティが落ち着いてしまうのですね。しかし、昨日は指標をきっかけに2時間は動きました。2時間動けば、何がチャートで形成されるか。それは、チャートパターンです。

特徴的なチャートになったユーロ/米ドルの動きを見てみましょう。
昨日指標時の1分足です。

経済指標直後、①の安値を更新するのは普通です。昨日は、②まで高値更新をしました。これは、「下→上→下」と上下に振ってきてますから、Y波動です。Y波動が出た時は、どちらに進むか迷っている証拠ですから、一方向へ進むことなく、反発と反落を繰り返します。

ポイントは、①から②に向かっている途中、指標前のレジスタンスで反応したことでしょうか。下記のネックライン(Aのときはレジスタンスライン)です。

指標で急落し、全戻しました。
全戻しのポイントが、指標前の価格であるネックラインです。Aで空間を作ってからネックラインを上にブレイクしていますから、通常のブレイクです。押し目をつけてブレイクすれば、また押し目ができます。それがBです。Bが空間になっていますね。

このような空間があると、そのあといきなり急騰や急落は考えにくく、上げても押すために反落します。そのため、逆張りしやすいです。

ボラティリティが激しい時は、1分足のローソク足だけを見てもついていけないので、テクニカルを意識すると何か法則のようなものが発見できます。激しく動いている中でも、何かチャートパターンは出ていないか、意識されているネックラインはできたか、などです。それが節目になるので、節目付近では反落や反発、ブレイクが明確になります。つまり、トレードしやすくなります。

ユーロ/米ドルをトレードしなかった方も、どこでトレードしていれば勝てたのか、検証してみてください。検証しているとトレードしたくなるものです。10本の同じ色のローソク足もありますね。「チャートを見て考える。」トレードの基本です。