ダウ理論にあるように、トレンドは、否定されるまで継続します。途中で大きく振れることがあっても、結局は元の相場に戻ることが多いです。これを理解していないと、目の前で乱高下するとどうトレードしていいか分からなくなります。
ユーロ円を見てみましょう。
4時間足です。
水平ラインを上にブレイクする直前、Aで、一度大きく下げました。4時間足だとたいした下げ方に見えませんが、リアルタイムで見ていると迷いが生じる下げだと思います。
1時間足で詳しく見てみます。
ネックラインにタッチして急激に下げたので、「これから下げる」と思ってしまいます。しかし、どんなに下げても安値を切り下げないのがポイントでしょうか。上にいくためには、一度助走をつけなければなりません。上にいくための下げになります。
結果的にブレイクしていますが、下降トレンドに転換した可能性もあります。Aを見ている時は、上下どちらの可能性も考え、「もしかしたら押し目になるかもしれない」と思い浮かべることが大事です。単純に、「ネックラインタッチで下げたから、もう下降トレンドだ」と考えてはいけないということです。
相場は、揺さぶりがあっても、結局は元のトレンドに戻る。この習性をわすれないようにしましょう。
さらに詳しく、15分足で見てみます。
Aで下げた後、パーフェクトオーダーに回帰したときに、Aが押し目だと気付くべきでしょうか。大きな流れが上昇トレンドであることが前提で、15分足でパーフェクトオーダーに回帰したら、そのままトレンドが継続するイメージが持てます。
トレードでは、2つの場面を探すことが大事です。
① 値が止まるポイント
② 値が走るポイント
パーフェクトオーダー回帰した箇所は、②の値が走るポイントです。
では、オージードルも見てみます。
4時間足です。
Aの箇所で、長い陰線があります。
ネックラインを突然下に割ったので、「もう上げない」と感じてしまう場面です。しかし、Aが絶好の押し目になって、上昇トレンドが継続しています。
Aを1時間足で見てみましょう。
Aで大きく下げましたが、トレンドラインがきれいに引けるほど、いい押し目になりました。
このように、トレンドに反した揺さぶりは、押し目になる可能性も考えておきましょう。急落したから上昇トレンドが終了、という思考回路は危険です。その下げが、上げるための助走になるかもしれないです。安値を大きく切り下げるまで(トレンドが否定されるまで)、そのトレンドは継続します。
揺さぶりがはいったとき、注意して観察してください。