トルコリラが下がっています。
トルコリラ/円でいうと、テクニカルとファンダメンタルが同じ(下落)方向なので、ロングするのは完全に逆張りです。テクニカルは、何年にもわたって長期下降トレンドです。ファンダメンタルも、利下げを強行しているエルドアン大統領が変わらない限り、上がることはなさそうです。
そろそろ上がるのではないか、と考えてロングするトレーダーも多いでしょう。
では、いつ下げ止まるのでしょうか。そもそも、なぜ下がるのでしょうか。
トルコリラ/円が下がる理由は、買うトレーダーがいるからです。
買いよりも売りが上回っているから下げるのですが、売りポジションを持つには、買いポジションと相殺になりますから、買う人がいないと売れないわけです。逆に、買うトレーダーがいなくなると、投機筋は売れないため、買戻しせざるを得ないです(決済の買いがバンバン入るようになる)。これが、ショートカバーの要因のひとつです。
ショートカバーが出れば、反転の兆しが見えるでしょう。
では、チャートを見てみます。まず、週足です。
8年間の週足ですが、ショートカバーがでたかどうかは、わかりません。直近の高値を更新している箇所が無いので、出てないのでしょう。下降トレンドは何年も継続しています。買われたら絶好の戻りとなり、投機筋が売りを仕掛けている印象です。
日足を見てみます。
今月に入って暴落しています。
これをセリクラとみて、買うトレーダーも多いでしょう。しかし、買う投資家がいると、売ることが可能になるため、投機筋が手を緩めない限り、少し上がってもまた下げることになります。本当のセリクラは、ロングしている投資家が一掃され、かつ新規のロングが入らないときです。そうすると、投機筋が買戻しをせざるをえなくなります。それがいつなのかは分かりませんが、投機筋はその通貨が崩壊するまで手を緩めることはないのでしょう。ポンド危機やアジア通貨危機など、目を付けられた通貨は、とにかく売り浴びせられます。
そういう私も、スワップ目的でロングしていますから、注意しなければなりません。
100pips前後下げたらナンピンしていましたが、7円台と8円台はナンピンせず、6円より下にきたら追加で買い増しをしようかと思います。
5万通貨しかホールドしていないので、メンタルへの影響はありません。むしろ、これがスワップの面白さかもしれません。
最悪のパターンは、1円まで下げて、「スワップ付与がなくなる」パターンです。スワップがなくなると、もっている意味がなくなるので損切りします。価格があがらないままスワップ付与がなくなる可能性は、あると思います。最大損切り想定は、「-80万円」前後です。数年後は、また状況が変わっているでしょう。スワップ付与がある限り、計画的にナンピンを行ない、売らずにホールドしておきます。