トレンドが数十分しか続かないとか、一過性の乱高下だと、チャートパターンができません。それゆえ、テクニカル的な根拠を見つけにくいので戦略が立てにくい点は、昨日触れました。
昨日はドル円が動き、ニューヨーク時間まで短期下降トレンドが続きました。12時間とかトレンドが出ました。そうすると、テクニカルが見つけやすいです。
一番分かりやすいのは、「1本の水平ライン」です。ネックラインのことです。アジアとロンドンで相場が動けば、それをもとにニューヨークでトレードが可能です。5分足を見てください。
ニューヨーク時間にトレードするとき、128.05円のネックラインに気付けば、かなりトレードが楽になります。21時ころからニューヨーク時間ですが、そこから上か下か、分かりません。しかし、ネックラインがあると、Aで下抜けたときに気付きがあります。Aの直前でネックラインを上抜けましたから、ニューヨークは上と思いました。しかし、Aで一度上抜けたものを下抜けたので、「これは下げるかも」という気付きがあります。
ただ、1分足だけ見ていると、ネックラインには気付かないかもしれません。
128円を挟んで上下動しているというだけで、そこからトレードにつながる情報を得るのは難しいでしょう。128.00円自体が「節目」なので、このあたりが意識されていることは確かです。ですから、トレードできないことはありません。しかし、前日から128.05円が意識され、その日のアジアの安値、ロンドンの高値になっていますから、水平ラインが引けます。
アジアとロンドンで既に相場が出来上がっており、ニューヨーク時間はトレードしにくい。というトレーダーは多いです。トレンドが終わった後だからニューヨーク時間にトレンドフォローは無理だ、という見方もあります。逆に、アジアとロンドンでトレンドがでると、上記のように「節目」があらわになります。それを基準に短期的な戦略を立てることができます。
結局のところ、どの時間に相場が動くかはわかりません。円がフォーカスされれば、今のようにアジア時間から動きます。1日中トレードできる方は少ないと思います。時間帯に合わせたトレードを心がけましょう。といっても、時間帯によってやることはかわりません。ネックラインのような「節目」を見つけてトレードするだけです。昨日は「N波動」や「値幅」をチェックしましたが、節目も規則性も値幅も、トレード根拠となる基準です。基準さえあれば、どんなトレードでも可能です。トレードでは、自分なりの基準を見つける、ということです。