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ローソク足3本の戻り

チャート分析では、3という数字が目安になります。
たとえば、次のようなものがあります。

・トレンドの期間3つ(短期/中期/長期)
・トレンドラインの角度3段階
・チャネルライン値幅/角度/長さ
・3つの相場(上昇トレンド/下降トレンド/レンジ)

ローソク足分析でも「3」は使われます。
スキャルピングでよく使うのが「3本押し、3本戻し」です。押し目や戻りの局面で、反対の色のローソク足が3本出ると次の足からトレンド回帰しやすいという見方です。

昨日のCPIで見てみます。
ドル円1分足です。

指標直後は、上下どちらに行くかわかりません。
また、急落した直後も、反発する可能性を含んでいますから、長い陰線一本だけでは判断できないでしょう(矢印のローソク足)。そして、重要なのがAのポイントで、これが3本戻しです。

発表で陰線が出たので、流れは下かなと考えられます。しかし、どこで反発するかわかりませんから、やはり下降トレンドとは決められません。一回戻りをつけてからそれでも下げれば、売りが強いとわかります。その判断ポイントが戻りのAです。

3本の陽線は、見た目でも時間的にもキリの良い本数と考えればいいでしょう。4本目から再び陰線が出れば、下げやすくなるというものです。いわば、短期トレンドの小休止です。1分足で3本だと、それより上位足ではたんなるブレに過ぎず、たとえば15分足で見ていても気づきません。下記は15分足ですが、1本の長い陰線でしかありません。

わずかな小休止なので15分足では認識できませんが、たった3分であるものの、1分足ではちょうどよい戻りになることがあります。この3本戻しは、15分足で見ると急降下するような短期トレンドのとき、1分足で使えます。

注意点は、必ずしも戻りが3本になるわけではないことです。1分足チャートのBやCのように、3本ではないことも多く、あくまでも3本という数字は基準です。ただ、基準があるとよく観察するようになり、結果として全体の判断がうまくできるようになったりします。

Dでは、「2本陽線→1本陰線→2本陰線」となり移動平均線にタッチしました。3本連続陽線ではありませんが、数本の戻りという意味では同じ見方です。私は3本目の陰線でショートして損切りはしましたが、そのあとの6本目から安値更新に向けての下げで取れました。移動平均線というレジスタンスもありますから、Dのあと移動平均線まで戻し、安値更新のイメージでした。

下降トレンドは、「下落→戻り→下落」が基本です。この戻り方に着目します。