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調整はとりあえず半値を探す

値動きは、全く予測できないものです。
ですから、チャート分析の場合は何をやるにしても「目安」を持つようにしています。目安があると、トレード方針がすぐにできます。手法といえば手法なので、トレード手法はすぐに作れるということです。

目安があると、次のようなメリットがあります。

①目安通りになればトレードできる
②そうならなかったときに様子見できる

①は当然ですが、大切なのは②です。
相場は目まぐるしく動いていますから、目安通りにならないことは多いです。そんな時、目安がないと無駄なトレードをして振り回されるだけです。しかし、目安があると「待てる」ようになります。この「待てる」状態はとても大切です。

では、目安とは何でしょうか。
ラインを引きぶつかるまで待つ。パーフェクトオーダーになるまで待つ。移動平均線に戻るまで待つ。など、たくさんあります。今回は、押し目や戻りの目安を考えてみます。まず、先日から引いているポンドドルで見ていきます。下記は15分足で、先週とラインを変えました。

昨日はAで反発しました。
今の流れは、このラインの角度になるのでしょう。大きく下げることもなく、着々と安値を更新する。更新したら戻りを付ける。先週は5日連続で安値更新でした。戻りの目安は、水平ラインとチャネルライン上限がぶつかる当たりになるでしょう。

4時間足で見てみます。

Aが15分足の部分です。
4時間足を見ると、15分足はトレンドのほんの一部でしかありませんでした。4時間足も安値の切り下げ方が一定で、角度を作っています。このチャネルラインで下げていると分かります。

では、4時間足の戻りはどこが目安になるでしょうか。直近の戻りを見ると、下記のように半値戻りになっています。

押し目や戻りを見る時は、「とりあえず半値を探しておく」といいです。半値は、多くのトレーダーが意識していると思います。ですから、半値さえ気を付けていれば、「半値より上か下か」というシンプルな判断ができます。上記のように、過去2回とも半値付近(移動平均線だと200EMAまで戻しています)までゆっくり戻していますから、今回も、半値が「目安」ということです。

もちろん、数ある分析方法のうちのたった一つにすぎませんが、自分だけの目安を作るという意味では大切です。ドル円のように、モメンタムが強いトレンドは、通常半値まで調整しません。急激な調整もありますが、そんなときはいきなり半値まできたら急反転するなどします。ですからモメンタムが強い通貨ペアは、難しいです。こんなことも、通貨ペアを比較すると分かります。