トレンドが発生すると、「第一波 → 第二波 → 第三波」となるのが基本です。第一波はなかなか気付かないので、利益を出しやすいのは第二波と第三波です。第一波を見極めるのが無理なのではなく、第一波をねらっているとダマシに引っかかる回数も多くなるので、無駄なトレードが増えて利益を出しにくくなります。
年初来安値を更新している、ポンド円の4時間足を見てください。
下降トレンドですが、第一波と第二波になっているのが分かりますね。第一波がでたあと、もみ合いを経て、第二波がでています。現在は、第二波の後のもみ合いの最中です。今日トレードするなら、このような環境は把握しなければなりません。
今回は、もみ合いを見てみます。
第一波と第二波のもみ合いは、似たような形になりますが、同じになることはありません。逆に、同じ形にはなりませんが、似たような形になる、とも言えます。今回のポンド円4時間足の2つのもみ合いが、似ているように見えますし、そうでないとも言えます。
ただ、もみ合いの特徴の一つとして、(下降トレンドの場合)戻りをつけたらすぐに下降トレンド回帰するのではなく、次の15分足チャートのように、レンジ幅を作るのが基本です。
今回のポンド円のように、15分足レベルで、200EMAを上下にはさんで同じレンジ幅を作ると分かりやすいです。AとBは、それぞれ同じ四角です。Aまで戻したからといって、すぐに下落するわけではなく、Bというもみ合いも経て、Bを下にブレイクする流れが必要になります。
Bの先端をみると、3本の移動平均線がパーフェクトオーダーになっていますね。これも根拠になるではないでしょうか。もちろん、Aの天井でショートできればベストですが、もしかしたら、そのまま上昇する可能性もあったわけです。
戻り売りをするなら、Aではなく、Bのゾーンで、さらにBの先端のようなポイントまできたらショートするのが基本です。利幅は少なくなりますが、かなり期待値は高いと思います。Aまできたとき、Bの先端まで待てるか、というのも大事です。
Aでショートすると、損益変動はありますが、結果的に利幅は取れます。Bまで待ってショートすると、利幅は少ないですが、勝率は抜群(期待値が高い)です。どちらを取るか、トレードの難しい面ではありますが、一つ言えることは、「基本となる勝ちパターンを認識しておくこと」が必要です。
これは、スキャルピングでもデイトレードでも同じことです。
昨日はスキャルピングの「勝ちパターン負けパターン認識」の例でしたが、今回はデイトレードで、さらにレンジ幅の場面です。