年初来高値・安値付近では、トレンドフォローか反転狙いの逆張りか、迷います。
ブレイクか反転かは、終わってみないとわかりません。しかし、チャート分析で方向性さえイメージできれば、トレードは簡単です。誰が見ても大きなブレイクならトレンドフォローすればいいですし、反転してトレンド終了したなら逆張りすればいいでしょう。
どちらに進もうが、チャートの形が明瞭ならトレード自体は簡単です。しかし、どっちつかずで、ロング目線ショート目線どちらのトレーダーも、もどかしくなりそうな相場があります。先週の相場で、ユーロオージーがそうではないかと思います。
結局、年初来高値をブレイクしたのですが、一筋縄いきませんでした。
日足のBがブレイクしたポイントです。Aが明確な上ヒゲですから、レジスタンスラインは明らかです。Bでは、どんなブレイクになったのでしょうか?
1時間足でブレイクポイントを見てみましょう(下記チャート)。
ABCと何度も年初来高値のレジスタンスラインではじかれましたが、Dでようやくブレイクしています。急騰に近いブレイクをしたものの、すぐに失速。ロングしても損切りですし、ショートして損切りしたのに戻ってきたので損切りしなければよかった、となる場面です。四角の箇所で何度もネックラインを行き来しています。こうなると、どっちつかずでロングもショートもやきもきします。
四角の部分、ネックラインを行き来しているところを5分足で詳しく見てみます。
丸印がネックラインを行き来したポイントです。
ネックラインが意識されていることはわかりますが、方向性が決まりません。これが3日間続きました。この間、ロングとショートどちらのポジションを持っても、うまくいかない展開になります。
その後、1時間足のEで、ネックラインの反発がありましたから、買い圧力が勝ったのでしょう。ブレイクに成功です。
しかし、ブレイク成功するまでに1週間かかり、年初来高値のネックラインを何度も行き来しています。ですから、一回できれいなブレイクを期待して何度もロングしていると、何度も損切りになります。ショートも同じです。ネックラインを下抜けて下落すると期待してしまいますが、なかなか下がらず、最後は上にブレイクとなり損切りになります。
このように、年初来高値という場面でも、一発で方向性が出るわけではありません。どっちつかずで何日も迷ったあげく、やっと方向性が出て進み始めるブレイクもあります。こういうブレイクで、振り回されないようにしたいです。年初来高値・安値を更新するときでも、いろいろな種類があるので、忘れないようにします。