チャート分析 PR

チャートパターンの比較と認識

ポンドドルの昨日からの続きを見てみましょう。
ラインを引いてから、どのように推移したのか追いかけて観察していかなければなりません。下記は15分足ですが、24時間経過して短期下降トレンドとなりました。チャートパターンは、Aが形成されました。

Aは、ヘッド&ショルダーズです(BCも同じ環境)。
ヘッドができて、右ショルダーが確認出来たらネックラインを下抜けるのが通常です。しかし、ネックラインを下抜けたところ(チャネルラインを下抜けたところ)は、23時の経済指標ISMだったので、ポジションを持つのは現実的ではありません。

もちろんスイングトレードなら経済指標の指標の持ち越しは可能ですが、短期のデイトレードでは無理でしょう。チャート分析をするときは、経済指標も含まれていますので注意が必要です。あくまでも後付けで分析しているという意識を持たなければなりません。ただ、今回は、チャートパターンとしては、リアルタイムで見ていてもかなりいい形でした。

Aの箇所を、5分足で見てみましょう。

左ショルダーとヘッドがあり、右ショルダーでもみ合っています。右ショルダーを部分的にみると、下げるようにも見えますし単なるもみ合いにも見えます。部分的では無く、それまでの経緯を観察し、ローソク足を市場ごとにつなげるといいでしょう。

アジアで左ショルダー、ロンドンでヘッドができています。ロンドン後半で大きく下げ、アジア→ロンドン→ニューヨークで一つのチャートパターンが形成されています。ひとつの時間帯だけでなく、前の市場からどう推移しているのか、つなげて観察します。

ただ、いつも分かりやすいチャートパターンが出るわけではありません。チャートをどう見るかは、トレーダー毎に違いますから、自分がどう見るかを考えれば問題ありません。ちなみに、同じ時間帯のドル円は、上昇していました。下記、5分足です。

23時の経済指標で140円を上抜けましたが、もし経済指標がなくても、ヘッド&ショルダーズボトムは認識できません。引けたとしても、上記のラインでしょうか。ABCがありますから、ココをネックラインとするとショルダーが下のラインです。ただ、形がきれいではありません。よって、同じ「ドル買いトレンド」だとしても、チャートパターンが認識できるポンドドルをトレードすることになります。

このように、通貨ペアを比較し、自分にとって分かりやすいチャートパターンがある通貨ペアをトレードすればいいでしょう。