チャート分析 PR

揺り戻しはトレンドの前兆

米10年債利回りが2.88%と、3%を下回っています。
しかし、ドル円があまり下げません。上げには過剰に反応し、下げには反応しませんから、上昇トレンド継続とみています。ボラティリティがそもそも高くなったので、1日や2日で下落するとかなり下げているように感じるのですが、日足でみると全然高値圏です。

チャートのように、現在の大きな節目となるネックラインは、131.50円でしょうか。調整がさらに入った場合、今から350pipsほど下落してもおかしくありません。131.50円、このネックラインは、先月の最大イベントであったFOMCと日銀の安値です。意識されることは間違いなさそうですね。5分足で見てみます。

FOMCから下げ始め、翌日につけたのが131.50円です。日銀にかけて上昇しはじめ、日銀をこなして最高値更新となりました。忘れてはいけないのは、日銀の現状維持発表後、200pipsの急落があったことです。これは、潜在的なポジション調整を示唆しており、何かのきっかけでヘッジファンドが円売りを解消した時に、ショートカバー(ドル円だと急落)が入るかもしれません。

個人的には、131.50円まで下落すればおもしろい展開と思いますが、そう考えているうちはないのでしょうか。ここまで下落すれば、そのあと上げるにしても下げた分だけラインが引きやすくなりますし、下げた値幅が取れるので、今度は140円を目指しやすくなります。また、下げた時は短期で値幅が出るので、反発も大きいです。順張りも逆張りもメリハリのあるスキャルピングができます。

短期的には、揺り戻しがあったときは、そのあとの数十分~数時間の目安になります。ですから、揺り戻しを観察することが大切です。なによりも、揺り戻しがあるとその後にポジションが取りやすいです。ポンドドルの5分足を見てください。

だらだらと進むトレンド部分と、ABCのような揺り戻しがあります。これが相場の縮図です。どんな時間軸であっても、トレンドと小休止があります。1分足や5分足だと、1日に何度かありますから、ポジションを取るチャンスは多いと思います。なんか数十分で乱高下しているな、と感じた時は、そのあと短期トレンドを出す可能性を考えてみてください。