チャート分析 PR

短期トレンドの特徴

雇用統計が終わり、次の焦点は来週のFOMCです。
大きなイベントがあるときは、それまでの流れを「継続するのか否か」に注目しています。ドル円は、雇用統計の前からもみ合い状態ですから、継続するための「流れが」がありません。流れが出るまで待つしかないでしょう。

※流れがないといっても、短期的にはボラティリティがある時間帯があります。こういう時は、スキャルピングが向いているでしょう。

一方、ドル円以外のドルストレートである、オージードル・ポンドドル・ユーロドルは、年初来安値を更新しています。雇用統計前の流れは完全に「下」です。それを継続するのかどうか、分析しやすいです。ただし、ショートで利益を上げるとなると、タイミングをはからなければなりません。トレンドと言っても、安値更新する場面は、意外と少ないものです。

ユーロドルで見てみます。
まず、11/12の記事で年初来安値について触れたので、そのときのチャートを確認してみます。

※11/12時点の4時間足↓

その後どうなったか、現在の4時間足をチェックします。
※12/6の4時間足↓

Bの四角は、11/12と12/6で同じ箇所です(Aは違います)。

Aで下降トレンドを強めましたので、30分足で詳しく見てみます。

全体を見ると、もちろん大幅な下落になっています。
しかし、値幅を伴って安値を更新している箇所は、「1日に1回」しかありません。全てのトレンドがこうなるわけではありませんが、短期トレンドは、1日に何回も出るものではありません。1回~2回くらいでしょう。時間帯を見ると、ロンドン~ニューヨークにかけてが多いですね。

こうしてみると、年初来安値を更新している通貨ペアを、「トレンドフォロー」で利益を上げるには、どんなトレードになるのかイメージできると思います。短期トレンドは、数十分~数時間しか続かないです。逆に、数時間ポジションをホールドするだけで、利幅が取れるとも言えます。デイトレードか、日をまたぐスイングトレードは好みになりますが、どうすれば損益率がよくなるか、常に考えなければなりません。

トレンドはどんな様相になるのか、これを理解することが大切です。まず、トレンドは数十分~数時間続きますから、これを土俵にします。そして、数分や数十時間のトレンドは土俵から外れていますから、分けて考えるなど、自分だけの基準を作るようにしましょう。どんな手法でも勝てることはあり得ません。得意なやり方、自分の土俵を作り、その中でトレードすることが大切です。