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じりじり動く仕組み

昨日は、アメリカのCPIでそこそこ動きました。経済指標で動くのは、短期売買トレーダーにとって喜ばしいことです。為替市場は、1日500兆円も売買されている世界最大の金融マーケットです。時期によっては、ほぼ動かない膠着した通貨ペアはありますが、マーケットが巨大で投機資金が流入するため、値動きが止まることはないでしょう。この先も、ずっとテクニカル分析でトレードできるということです。

さて、昨日のドル円は、経済指標後にじりじりと上げていきました。2時間で70pipsほどの短期トレンドが発生しましたが、値動きの内容は「じり高」です。下記、5分足を見てください。Aの箇所は24時台です。じりじりと陽線が連続しています。

Aのようなじりじり相場でスキャルピングするとき、気を付けているのは、1分足の値動きです。5分足だと陽線が連続しているように見えますが、1分足だと、下記のように「N波動」を描きます。

急騰することもなく、かといって深押しすることもないのが、「じり高」です。「これはじり高かな?」と分かるのは、Aの真ん中あたりです。上昇しているのに、1分足1本を見ると、長いローソク足が無いんですよね。ちょっと下げたら買われて上げていきます。そして、これは実際に値動きを見ていないと分からないのですが、ローソク足が切り替わったタイミングで下にいかせない動きをします。

スキャルピングをしている方は、短期トレンドが出た時に、1分足でティックの動きを見てみてください。上記のようにN波動になるのが普通なので、下げた時に買いが入る瞬間は何度もあります。じり高やじり安になるかどうかは、あくまでも結果論です。しかし、値動きをよく観察したとき、結果、どんなローソク足が形成されていくのかを見ると練習になります。

スキャルピングでは、このようなローソク足分析が重要です。
なかなか文章で書くのは難しいのですが、1本ずつ、しっかり観察して「値動きの癖」をとらえましょう。まず基本となるのは、N波動です。