移動平均線は、すべてのトレードの基準になります。ローソク足と移動平均線の位置関係を見るだけで、どの手法や時間軸も基準にすることができます。前の記事で、順張りスキャルピングの戦略を3つ書きましたが、ローソク足が移動平均線よりも上か下かで、簡単に判断することも可能です。
たとえば、順張りロングするなら、移動平均線より上にある場合のみロング回転します。下記チャートのAの箇所のように、上昇後の押し目で移動平均線を下回ったら、ひとまずロング目線は解消して様子見します。1分足の短期トレンドが継続するなら、移動平均線付近まで落ちたら買われますが、そうならないなら短期トレンドではないと判断できます。
※似たような記事は過去に何度か書いています(コチラ)。
重要な点は、「短期」トレンドではないだけで、トレンドが終わったわけではないことです。1分足レベルの短期トレンドは発生しませんでしたが、上位足の5分足や15分足レベルのトレンドになる可能性はあります。
1分足のAの箇所を15分足にしてみます(下記チャート)。矢印の箇所が、1分足でローソク足が移動平均線を下回ったところです。15分足だと、完全に押し目になっています。1分足でロング目線が終了した箇所は、上位足である15分足は、移動平均線がパーフェクトオーダーになっていますし絶好の押し目だったわけです。
ローソク足が3本の移動平均線よりも上にありますから、15分足では順張り目線は継続しています。
このように、1分足でスキャルピングしていても、上位足に目線を切り替えてデイトレードに変更することも可能です。むしろ、そうしなければいけませんね。順張りするにしても、いろいろな時間軸を見て、(トレンドが発生していることが前提で)ローソク足が移動平均線より上ならロング目線、下ならショート目線にしていれば、トレンドフォローの土俵から外れることはないでしょう。
これがマルチタイムフレームの分析になります。シンプルに判断できると思います。



