野村総研の『資産階層ピラミッド』が新しくなりました(下図)。推定でしょうから正確ではないにしても、ネットで話題になりお金と階級に対する興味が見て取れます。自分は今どこの階級で、上にいくは~などと想像をかきたてます。
これを見ていつも思うことは、『自分には縁がない』ということ。どんなに資産を拡大しても、超富裕層はもちろん富裕層にすら入ることができないからです。なぜなら、この統計には、最大の実物資産である不動産が含まれないからです。

純金融資産は、現金もしくはすぐに現金化が可能な株式や生命保険から、借入などの負債を引いたものです。5億円の現金と5億円相当の不動産を保有していても、借入が5億円あれば純金融資産はゼロとしてカウントされます。あるいは、100億円相当の不動産を保有していても、手持ちの現金が1000万円なら、マス層になります。どちらも相当なお金持ちですが、このピラミッドでは最下位なのです。
マス層だとしても、資産が生む収入を得ている人は、決してお金に困りません。こう人たちを、階層社会に属さない『資産家』と言うのでしょうか。
このように、不動産投資をしている人は除外されています。国内不動産の総額は3000兆円と言われます(詳細は不明)。そのうちの何割が個人保有かは、わかりません。中には、広大な農地を持っていて、評価額ゼロとされるのに年間数千万のキャッシュフローを得ている農家がいるかもしれません。あるいは、わたしのように収益不動産を5棟や10棟保有し、毎月500万円のキャッシュフローを得ている実物資産コレクターも多数いるでしょう。
不動産投資を拡大している投資家は、現金ができると頭金にして新しく不動産を購入しますから、基本的に現金がたまりません。また、借入もどんどん多くなるため、金融資産よりも借入が多い状態が普通であり、永遠に階層ピラミッドの下位なのです。しかし、不動産が生む賃料収入が潤沢で、毎月相当なキャッシュフローがあります。
金融資産はないけれど、実物資産を多く所有し、キャッシュフローリッチである。一方、資産はないけど、5億円を超える現金を持っている超富裕層である。
果たしてどちらが真のお金持ちなのでしょうか。お金持ちには、いろいろな種類のタイプがあり、一概にどれが良いかは各々が求めるライフスタイルによるのでしょう。
大切なことは、自分がどんなタイプのお金持ちになりたいかを、今から考えておくことです。私が20代のころは、FXの短期売買で一点突破して億を超え、それから不労所得を得たい。という漠然とした目標がありました。今はその通りになっています。FXでレバレッジをかけ、さらに借入というレバレッジをかけ不動産を買う。凡人がお金持ちになるには、リスクをとってレバレッジをかけるしかありません。
『超富裕層』か『資産家』か。
どちらが良いか正解はありませんし、トレードでもっと稼いでいれば、こんなこと考えなくて良いのかもしれません。どちらにしても、FXをやっている方は、まずトレードで稼いで選択肢を増やしてほしいなと思います。リスクはありますが、現金を一気に増やせる敷居の低い手段です。FXにはそんな夢があると思います。