今回は、ドル円とポンド円の相場環境を比較してみます。
画像は、ドル円の1時間足です。
EMAをみてください。
先週は大きく動くこともなく、モミ幅を形成しているといえますね。四角の箇所ですが、25EMAと75EMAが収束していて、ローソク足も25EMAと75EMAを上下しています。また、EMAも水平で、ここでは戦略は立てにくいので目線は中立です。
一方、ポンド円の1時間足を見てみます。
パーフェクトオーダーで、25EMAと75EMAは下向きです。また、ローソク足はEMAの下で推移しており、上か下かの目線だと、明らかに下目線です。ローソク足が75EMAより上にいけてないですし、せめてロング目線にはならないですね。
では、なぜ同じようなモミ幅なのに、ドル円とポンド円で異なる目線を持ったか、私が見つけたヒントは、国民投票の日のチャートにあります。
まずドル円ですが、6/24の下落幅から半戻し付近でもんでます。200EMAが、値幅の上段と下段のうち、上段にあります。ですので、大きな流れは、下落の速度と合致していない、という事になります。
一方、ポンド円を見てください。
ローソク足も3本のEMAも、全て下段にあります。ドル円と比較すると、もんでいる箇所の環境が異なりますね。もしショートをするとしたら、下げる根拠が整っているポンド円の方が確率が高いトレードになります。
逆に、下げが否定されれば強く上昇することにもなるので、トレードするチャンスが多い、という事です。ショートすれば勝てる、ということではなく、トレードしやすいチャートパターンを見つける、これがまず大事だという考え方です。エントリーするための理由を探すのではなく、トレードする相場環境を把握する方が重要です。