デイトレード~スイングトレードの長い時間軸で、逆張りすることは、あまりありません。トレンドが終わったと判断するのは、意外と難しいです。私が気を付けていることは、トレンド転換は「時間がかかると認識すること」です。
トレンドは、否定されるまで継続します。トレンド期間が長いほど、否定されるまで時間がかかります。1か月トレンドが続いたとして、たった1日で「トレンドが終わった」と分かるものではありません。トレンドが終了する局面では、乱高下してもみ合いが続き、やがて反転していきます。
注意することは、逆張りでポジションを持つときの考え方でしょうか。トレンドが終わったと見越して逆張りすると、何度も損切りになります。ポンド円を見てみましょう。1時間足です。
ABと反落しているネックラインがあります。BCの間はダブルトップです。そのため、139.50円が強いネックラインとなり、Cのネックライン割れで下げていくように感じます。
139.50円がネックラインであることは、チャート分析していれば事前に認識できます。日足を見てください。
ABと反応していますね。特に、Bは反落が顕著です。Cでも同じように反落すると期待してしまいます。15分足でも見ておきましょう。
Cでちょっと下抜けていますね。
この部分を、1分足で見てみます。
Aが下抜けた時です。1分足レベルとはいえ、BでS波動になっていますから、これは落ちると思いますよね。結果は、1分足チャートの通り、139.50円でしばらくもみ合った後、上げていきました。
大きなネックラインを下抜けましたから、トレードポイントになるでしょう。私もここでショートするか迷いました。ただ、昨日書いたように、「下げることを期待して」ショートすることになるので、先読みすることになります。ネックラインを下抜け、上げてこないこと確認すべきです。「動いてからそれに乗る」「動く前の予想しない」ということですね。動く前に、ネックライン下抜けを期待するのは、疲れる投資です。
ポンド円は、1か月以上の上昇トレンドでしたので、果たしてここでトレンド転換するのか、分かりません。天井をつかむつもりでショートすることになります。天底圏では激しく乱高下しますから、確実に下抜けからショートするが良いでしょう。
ただ、結果的に今回は下げなかったのであり、ネックラインを下抜けたとたん急落する相場もあります。本来は、天井圏なのでもっともみ合うはずなのに、展開が早く、日足でシングルトップのようになる場合もあります。なので、139.50円のネックラインを下抜けたとき、そこから下げるか下げないかは、結局のところわかりません。一つ言えることは、抜けきってからトレードするのが、疲れない投資ということです。早い展開を期待してショートすると、祈りが入ります。
こういう迷ったときは、基準となる時間軸があると、本当に便利です。私の場合は、15分足です。15分足を見てほしいのですが、139.50円下抜けたときは、ローソク足がまだ3本の移動平均線にはさまれて、もみ合うポイントです。また、3本の移動平均線がどれも、139.50円のネックラインより上にある状態です。ここから急落するチャートではありません。そのため、スルーしました。迷ったときは、基準となる時間軸があると良いです。
ポンド円は、1か月以上トレンドが続き、日足でいてように強いネックラインを上抜けてヘッドを出しました。ここからどう展開するのか、毎日追っていくと、学びになるチャートだと思います。1分足~日足や週足まで、いろいろな時間軸をくまなくチェックして総合的に判断するようにしましょう。その中で、基準となる時間軸(私の場合は15分足)があると、トレードでは有利です。短期売買に徹するなら、エントリーは1分足だけで判断してもいいですし、自由です。