3月上旬から上昇しているドル円ですが、これまでに押し目はあったのでしょうか? どのような環境か、1時間足でチェックしてみます。
125円が上値の目安だったので、上下5円ごとに節目がありそうです。現在は129円までプライスをつけたので、2度目のトライがあるでしょう。上抜けないにしても、ダブルトップを作りそうなので、急落というイメージは個人的にはありません。
さて、125円を上抜けるとき、一度深押ししてからAで上抜けています。
深押しした部分を下記で見てみます。
Aですね。
125円をつけた直後、5日間で370pipsも下落しました。移動平均線をみると、200EMAにタッチして助走をつけてから上昇トレンド回帰です。Bは、同じような環境です。まだ日数も下落幅も小さいので、深押しとは言えません。75EMAでピタリと止まって反発しているので、AからBにかけての上昇と同じ環境です。1時間足でAのようにガクッと高値と安値を切り下げていません。移動平均線が3本とも上向きでパーフェクトオーダーをキープしていますから、「買い」が強いですね。
1時間足で200EMAまで落ちると、2回目の押し目になるでしょう。そうするとAのように右ショルダーからのブレイクが捉えやすいです。しかし、このまま130円をトライすると何かしらのチャートパターン形成を待つ必要がありそうです。(あくまでも私の見方です)。今どの局面で上げているのか、それとも下げているのかは、1時間足でとらえると見やすいです。トレードするのは、3月からのトレンドの中のほんの一部分です。このような大局を把握しつつ、数十分~数時間の流れをおさえようと思います。
IMMのポジションでも、円売りは強烈です。
対ドルで、1年以上も投機筋から売られてここ1ヶ月で売りが急増しています。
投機筋のポジションは、トレンド形成に至らないことも多いのですが、今回のドル円だけはトレンドにピッタリあっています。去年の3月から1年かけて少しずつ上げてきて、この1ヶ月で一気に売り増しという感じです。ちょっと恐怖を感じますね。投機的なポジションは、いずれ反対売買されます。そのため、偏りがあるといつか解消されるのが常です。ただ、それがいつか、売られ続けるのはいつまでかは、未来になってみないとわかりません。確かなことは、ファンダメンタルとテクニカルが上昇という点で合致しているトレンドです。
短期的な下げはスキャルピングで、大局は上昇トレンドなのでデイトレードはロング目線で回転させていく。これは変わっていません。レートを予測するのが仕事ではなく、トレードで利益を上げるのが目的です。チャートパターンやテクニカルが出現したら、それに従ってポジションを取る。これを忘れないようにします。