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1分足が動けばラインを引く

昨日のECBでは、政策発表とドラギ会見の違いがあり、ユーロクロスは上下に振り回される相場になりました。ECBは、「声明と会見の内容にずれがある」というパターンがあるので、今後も注意した方がいいかもしれません。激しい相場は、忘れた頃にやってくるので、何が起きても対応する心づもりが必要でしょうか。

1分足で、昨日のユーロドルを見てみます。

上→下→上のY波動ですね。
政策発表で、1.1100まで下げましたが、ここは強烈なサポートラインです。これまでのユーロは、ショートが大量にたまっているので、反発したらショートカバーで急騰もあり得る予測ができたかどうか、重要です。

下抜けで急落もあり得ますし、1.1100付近で膠着する可能性もあります。ただ、1.1100という節目まで落ちたので、相場は次の展開に入ります。結果的にショートカバーが入りましたが、急騰も視野に入れるべきでしょう。

さて、トレードでは、ユーロドルよりもユーロ円の方がスキャルピングしやすかった印象です。1分足を見てください。

同じY波動は出ていますが、値幅が出ていますね。
スキャルピングするなら、ポイントはAでしょうか。直近高値のレジスタンスラインですね。Aにくるまで、どうなるかは分かりません。Aを上抜けたあとが、チャンスになります。今回は急騰していますが、ラインを引くと分かりやすいです。

高値と安値ができると、ラインが引けます。
チャネルラインを引くと、狭い値幅で急角度です。このチャネルは、長続きしません。また、Aでチャネル上限にあたり、さらにエンベロープのゾーン④です。これは逆張りの期待値が高いと思います。ローソク足だけ見ているより、移動平均線からの乖離をエンベロープで把握し、チャネルラインを引くだけで、自信が持てます。ラインも、横と斜めの2種類を引く方が良いことは、いつも書いている通りです。

また、アウトラインを引いたり、チャネルラインを引き直したりすると、面白いです。

テクニカル分析は、勝てるポイントが急激に増えるのではなく、決めたポイントまで待てるようになる、という認識が重要です。決して、エントリーチャンスが増えることではないということです。「スキャルピングで勝てる手法は、チャンスが多い」というのは誤りです。100回スキャルピングしても、5pipsしか取れないこともあります。10回トレードして5pips取れることもあります。トレード回数と、資産が増えることは、比例しません。

今回のチャートのように、じりじり上げ続ける中でも、ちょっとした高値と安値が出るとテクニカルが使いやすいです。このような値幅がある相場は、最近少ないですが、訪れたときはしっかりトレードして経験値をつんでいきましょう。毎日、相場のボラティリティやリクイディティは変化します。また、同じような相場は続きません。相場に合わせ、トレードのやり方も変えていくことが必要です。