豪ドルとユーロが買われています。
直近8日間で上昇が顕著なのは、次の4つです。
①オージードル
②オージー円
③ユーロドル
④ユーロ円
ユーロドルは8日連続で高値更新し、ユーロオージーは下げていますので、ユーロが一番強いでしょうか。
上げている時はロングし、下げている時はショートをするのが、トレードの基本です。スキャルピングのような超短期売買は、順張り逆張りあまり関係ないかもしれませんが。では、どのようなポイントで順張りしたらいいでしょうか? オージー円で見てみましょう。下記は、17:30時点の5分足です。
今日のアジア仲値で安値をつけ、そのあとはネックラインが引けるようになりました。トリプルボトムのような「ダブル型チャートパターン」ができたので、「値が走る」ポイントができました。ダブル型は、本来、トレンド転換型のチャートパターンです。しかし、トレンド転換を狙うと逆張りになるので、順張りで使うといいです。
上昇トレンドのとき、ダブルトップではなくダブルボトムを見つけると、トレンド回帰するポイントが分かります。ダブルボトムのネックラインを上抜けたら「上」ですから、上記のチャートでは、ネックラインを上抜けて「上」です(上記はダブルではなくトリプルボトムとなりました)。
では、上位足の1時間足はどうなっているか、見てみます。
Aが、5分足のトリプルボトムができた9:55の仲値です。
フィボナッチチャネルでは、下段から上段へ移行し、移動平均線もパーフェクトオーダーですね。上昇は否定されていませんから、上目線になるでしょう。
フィボナッチチャネルを引いておくと、トレンドの波が変わるときに、とても見やすいです。6日ほど下段の波で上げてきました。しかし、昨日上げ幅を早め、上段へ移行しました。値幅が出てトレンドの波が変わった瞬間です。Aは、この波が続くかどうかのポイントでした。「値が走るならココから」というポイントです。5分足でも、仲値でトリプルボトムと意識されていました。
このように、反転型のチャートパターンは順張りで使うと、値が走りだすネックラインを見つけることができます。なお、ユーロドルは、強めのネックラインになっていた1.1700付近でダブルボトムをつけて反転します。下記、4時間足です。
1.1700を下抜けたら、「強い下げがくるかも」と考えていました。
実際は、ダブルボトムをつけてネックラインから急反発。1週間ショートポジションを持っていたら、かなりの含み損になります。ここでは、教科書通りに「ダブルボトムはトレンド転換型」となりました。
・オージー円は、トレンド回帰型のダブル型
・ユーロドルは、トレンド転換型のダブル型
同じチャートパターンでも、使い方しだいですね。
環境把握のためのチャート分析と、実際にエントリーするためのチャート分析は、使い方が異なるということです。われわれトレーダーは、エントリーするためのチャート分析ができればいいと思います。自分が勝てればいいのですから、納得できる根拠を見つけてトレードしましょう。必要なことは、知識をインプットし、実践と復習を繰り返すことです。