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クロス円に期待値がある時

今月は、ドルストレートとクロス円が同時に動く瞬間が多い印象です。
クロス円は、ドルストレート2通貨ペアの掛け算です。

※AUD/JPY = USD/JPY × AUD/USD
※EUR/JPY = USD/JPY × EUR/USD
※GBP/JPY = USD/JPY × GBP/USD

たとえば、豪ドル/円・米ドル/円・豪ドル/米ドルの3つが全て上昇するとき、一番値幅が出る通貨ペアはクロス円の豪ドル/円です。ドル買いだけのときは、米ドル/円は上昇しますが、豪ドル/米ドルは下落するので、豪ドル/円は上がりも下がりもしません。3つが同じ方向に動くときは、「豪ドル買い・ドル買い・円売り」のように複雑になります。

考えても難しいので、ドルストレートとクロス円が同じ方向に動くときは、「クロス円が一番値幅を出す」ととらえればいいでしょう。どの通貨が一番強いとかは、私は考えていません。それを、どうトレードに生かすかが大事です。

実際にチャートを見てみます。さきほど、9:55の仲値後から突然動き出しました。3つの通貨ペアの1分足です。

クロス円である、豪ドル/円の値幅が一番出ています。FXで勝つには、利幅が必要です。こういう時は、ドルストレートよりもクロス円の方が利幅を取りやすいです。3つ同時に動き、かつ値幅を伴う値動きは、1日の中でも限られた時間しかありませんから、短期売買であるほどメリットがでてきます。クロス円のスプレッドは、ドル円より広いです。

JFXだと、ドル円のスプレッドが0.2pipsで、豪ドル/円が0.6pipsです。
差が0.4pipsありますが、それでも利幅が取れるのでスプレッドの広さは不利にならないです。スプレッドが広い通貨ペア、特にクロス円をスキャルピングするときは、私の場合だと上記のように3つが同時に動いているときです。ドル円よりも、クロス円をトレードする方が利幅が取れるからです。

クロス円のスキャルピングは非常に難しく、値幅が無いときにガンガン入ると、スプレッド負けします。ポイントを絞ってエントリーすることが大切です。それがいつかというと、ドルストレートとクロス円が同じ方向に動くときです。こういう時は、クロス円が値幅出すのでスプレッド以上に利幅が取れる局面です。トレードの方法はたくさんありますが、「クロス円スキャルピング」の期待値が高いポイントのひとつです。これは間違いないでしょう。ただし、損失もあっという間に広がるので、損切りは必須です。

「いろいろな通貨ペアを監視すべき」と考えているのは、こういう値動きがすぐに見つけられるからです。通貨ペアを比較していると、特徴があらわになる場面がわかります。ドル円だけしか見ない、というのはおすすめではありません。ドルストレートとクロス円をいくつか組み合わせてトレードに取り組んでみてください。