チャート分析 PR

高値からの反落局面

ユーロ円は、長期上昇トレンドの最中です。
昨日は半年前の高値を上抜けました。下記チャートは日足で、Aが半年前高値、Bが直近2日の高値です。レジスタンスラインは148.40円付近です。こういう場面で、どんなトレードができるでしょうか。

基本的には、数年さかのぼるような長期目線の高値をブレイクしたのに、反落してまたもどってくると、反転の可能性が高いでしょう。日足レベルの高値で、1回目の上抜けトライだとなおさら反落しやすいのでしょう。1回でブレイクすることは考えにくく、何度も上値トライしてようやくブレイクする、というのが普通だからです。

今回は、1回目ですから、反落する確率が高いかも、という目線がなければなりません。もちろん、ファンダメンタルを伴えば1回でいきなり大きくブレイクすることもありますから、あくまでも可能性の問題です。

Bを15分足で見てみましょう。

月曜日から、何度も上抜けしようとし、失敗しています。
日足で見ると、簡単に反落しているように見えても、リアルタイムでは、何度もレジスタンスラインを上抜けては戻ってくることを繰り返しています。ブレイクしたからといってロングしても、何度も損切りです。ショートしても、何度も高値更新しようとしますから、含み益になってもすぐ含み損になります。忍耐が求められる場面です。

高値圏では、乱高下してから方向性を出すものですから、1回ネックラインにタッチしたあとは、チャートパターンを見つけるまで待つのが無難です。高値にタッチしただけでは、そこからどちらにいくか全くわからないからです。

では、5分足で見てみます。

Aが昨日の仲値、Bがロンドン開始です。
Bで急反落し、アジアの安値を下抜けたときまで待つのが正解でしょうか。ここまでくると、チャートパターンができています。安値をガクッと切り下げると、下げやすくなります。ただ、また上がって次は本格的に上値ブレイクの可能性もありますから、あくまでも結果論です。

ショートが正解なのですが、Bのあと、どこでショートするかですね。

戻りをつけながら下げているので、どこかで入ればいいのでしょう。Bよりも前でショートするのは、期待が入ってしまいますから、個人的にはあまりいいとは思いません。Bより後ならいいでしょう。ただ、上位足は上昇トレンドなので逆張りになります。ですから、まだ上がるのでは?という目線も捨てきれず、私はスルーしてしまいました。高値ついて反落し、5分足のように仲値とロンドン開始でテクニカル的に意識された動きですから、逆張りなどいってられないのでしょう。素直に、下位足に従ってトレードすべきと思いました。トレンドフォローしながらも、反落する節目では、これまでとは逆のポジションをしっかり取るべきなのでしょう。